orympia 製の、CIAO-BRAVO-SI 用のレースクランクです。各取り付け寸法は、ノーマルと同じ。ロータリーバルブ部の外径は、69.9㎜。クランクピンから測定して、吸入側外周寸法は、59㎜。排気側外周寸法は、73㎜でした。角度にすると、吸入側約97°、排気側約120°でした。
クランクピン径は、15㎜。
レースクランク付属品は、小端のベアリングのみです。写真では、別途購入したクランクベアリングを、既に挿入してます。 FRANCE SKF 6202、クラッチ側は、FRANCE SKF 6202/C3です。クランクとベアリングの間のスペーサーシムは、今回はキタコ製を使いました。16×21×0.5 品番0900-463-90002
クランクロッドの鏡面がとても綺麗！
クランク大端のベアリングが見えます。大端部中央にスリットが入っているのです。ノーマルと違って、ここからもオイルが回る様になってます。
後で気が付いたのですが、矢印部分、フライホイールと嵌合するテーパーの角度が合っていませんでした。ここはノーマークでした。写真でも拡大してよく見ると、テーパー部が直線的ではなく、中央が膨れている事が判りました。一応、複数持ってるフライホイールで確認しましたが、結果は同じでした。
クランクシャフト側のテーパー角が小さく、先端側から当たります。そして問題なのが、テーパー中央部が「太鼓の胴体」状に膨れているところです。機械加工でも対処不可能です。写真は「光明丹」で当たりを確認しているところです。対処としては、ヤスリで粗取りしてから、リューターゴム砥石でテーパー部を合わせました。これは、持てるテクニックを駆使したと言う感じです。
通常有り得ない事で有るとは思いますが、組立て前にフライと合わせて見るという、確認をお勧めします（笑）
